野村将揮
書かれている
更新日:2018年10月31日
大学一年時分に、(思い返すにつけても大変厚い)想いのある経営者の方の自主ゼミ、つまり大学の時間割に合わせて開催される単位が取れない勉強会に、入れてもらった。最初の課題図書だったかが、ビジネス書として有名な件の小説だった。「別に金儲けに興味ねーし」「訳の問題かも知らんが、文圧も語気も凡百で、話も全然おもんねぇ」と、最初の数十ページで読むのをやめた。
ここ1,2年ほど、幾度も、再読したい、と思うことがあった。ネットでも買えるし、土日はほぼ確実に本屋にも足を運んでいるので、いつでも手に取れたはずだった。んで1,2ヶ月前にやっと読んだ。
具には書かんけど、すごくしっくりきた。人生を(さらに)肯定できた。もはやどういった質問をした際だったかさえ忘れてしまったが、別の師が、「間違った方向を向いていなければ、少しずつでも、いい方向に進んでいるはずだ。多少留まることはあろうが、気に病む必要はない。」と言ってくれたことを、なんとなく思い出した。
『アルケミスト』